[play] 欲望という名の電車＠グローブ座

作／テネシー・ウィリアムズ
翻訳／小田島恒志
演出／鈴木勝秀

出演／篠井英介、北村有起哉、小島聖、伊達暁、明星真由美、菅原永二、押田健史、Takuya、永島克、鈴木慶一

良かった。

篠井さん演ずるブランチ。
上品な感じの中にもなんだかちょっと"おかしい"感じがそこはかとなく漂う。
素晴らしい。
でも、私は声がちょっとキツかったなぁ。
高低の差、地声と裏声の質感の差に対する違和感が最後までどうしても拭えず。
見た目はOKなんだけど。

ゆっきー演ずる、スタンリー。
彼は本当に生き生きと舞台の上に生きる。
スタンリーが今そこに在る。
そう思う。
ジリジリとした苛立ち、今までの生活を守りたい取り戻したいという気持ちがありありと感じられる。
ステラと子供への愛なんて、この人自分の実生活でそういう気持ちを味わったことがあるんじゃないかしら、ってくらいだ。

小島聖演ずるステラもとっても良かった。
可愛らしかったし、女性らしい大きさも感じた。

伊達さん演じるミッチ。
中盤までは良かった。
後半、スタンリーにブランチの真実を告げられた後のシーンは私はイマイチに思った。
彼はあの手の演技はもう一工夫欲しいかも。
思うに、彼の声はとても平たい。
もしも、篠井さんやゆっきーの魂が伊達さんの体に入り込んでいつも自分の身体でやっている通りの演技をしたとしても、元々の身体でやっているときほど、観ている人にその感情や表現は伝わらないと思う。
声が平たいの。すごく。
もう一工夫ないと、いつも同じに見えてしまう。
そんな気がする。

明星さん、出番は少ないけどいい感じだったな〜。

菅原さんもいい感じ。
でもあの上半身裸は・・・・見たくない。

鈴木慶一さん、役者としての彼を初めて見た。
今回の舞台の情報を見るまで、役者もやってることすら知らなかった。
多才な人だ。

永島さんの役はよくわかんなかった・・・。

ほぼ満足なんだけど・・・。
な〜んか淡白に感じる。
もっと濃くえぐくても良いように思うのだけど。
単に好みの問題かしら。

なんで音響、あんなにデカいんだろう。
電車の音はいいとして、それ以外はちょっと過剰に思ったなぁ。

東京千秋楽、もう1回観る。
楽しみ。
本当は大千秋楽に行きたいw

安くはないけれど、観れる方は是非観ていただきたい。