2回目っす。
相変わらず世間の評判は良くないようですが、相変わらず私は好きでした。
2回目なのに引き込まれた。
エンディングなんか、ゾクゾクした。2回目なのに。

化け物になってしまうほどの、ジャンヌへの強い想い。(端折すぎ)
生前も吸血鬼になってからも残忍なことを数え切れないしてきたレイを、吸血鬼らしい在り方から極力遠ざけ(生きるために小動物の血は吸う)、神に懺悔し祈り、静かに暮らすということをさせ得た、リリスという存在。
それほどまでに強い強い想い。
(・・・・・女に依存しすぎだろ、と軽く突っ込みつつ。)

しかし、医者がリリスに毒を盛っていたり遠くの村へ無理矢理連れ去られ、レイは再び暗黒の世界へ身を落としてしまう。
それほどまでに愛したリリスを、自分の世界へ引き込もうとしてしまう。
(愛していれば何をしても良いというの?!  なんていう陳腐な言葉が頭に浮かぶ)

前半、聖女のように描かれていたリリス。
後半で夫ではない男との間に出来た子を殺していたことが明かされる。

最後にそのことを明かされ、自分のためにあなたに手を差し伸べたのだ、とのリリスの告白を受けてのレイの言葉。
「赦す」
もうね〜〜〜〜。
コレですよ。
うわーーーーって。
「死んでから初めて楽しかった」ってのが身にしみたなぁ。
前回のこの台詞より今回の方がはるかに心がそこに在った気がした。

最後の最後、レイの手が温かくなるという奇跡が起こる。
ここで一瞬救われたように感じる。
が、光の目潰しの後、再び見えるようになった舞台上にはリリスだけ。
やはりレイは死んでしまったのだろう。
「赦す」という言葉・手が温かくなったことなどから温かい・良い方向へ向かいそうに思いつつ、やっぱりそう上手くはいかない・いかせない。
これが、いいです。
ハッピーエンドじゃなくて、逆にいい。

得意な感じを封じた、笑いがほとんどない会話劇。
挑戦だな。
海老蔵氏に関しては、翻訳調の台詞が合ってたんじゃないだろうか。

ジョン・ジョージやマリーがひらりと降りたり、ストンと降りる風な去り方も何人かしていた。
あれ、怖そう。
もちろん見えない部分でいろいろ対策してあるだろうし、練習とかもしたかもしれないけど、基本、暗い中に降りる・落ちるわけでしょ。
私だったら降りるだけでも暗いかもしれん・・・。
まだ終わってないけど、怪我とかなくて良かったよ。

今日はずいぶんと笑い声が起きていた。
リピーター、多いんかなぁと思った。
かく言う自分もリピーターだが。

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