千年王国「SL」@東京国際芸術祭
2005年3月12日 演劇今日の昼間は、札幌の劇団「千年王国」のお芝居へ。
2週連続、札幌の劇団のお芝居を東京で見れるなんて珍しいよね。
2月中旬くらいに札幌の友達との
「今度清水企画見に行くんだぁ」
「千年王国っていう劇団も今度東京でやるよ。おすすめの劇団!」
こんな会話でこの公演を知った。
そして、「そう言えばよく見に行くブログ主さんも好きって書いてたなぁ」と思って、行くことにしたのだ。
面白かった!
教えてくれた友達にはげしく感謝!
いいねぇ。好き。
________________________
親子3世代の、SLにまつわるお話。
お話は基本的にお話の中での「今」から過去へさかのぼる。
SLに人格(?)があり、SLと車掌が1人2役なのが面白い。
役名をあまり覚えてないので・・・。
最初は公園に静態保存されているSLと主役A(女性)のシーン。
Aは小さいとき、この公園でこのSLで遊んでいた。
AとSLはその晩、幻想の旅に出た。
Aは今、お腹に子供を宿している。
彼女は3歳の頃に父親を亡くしていた。
父親に関する記憶はほとんどなかったが、唯一覚えていたのが
〜幼い自分を抱いた母親が海へどんどん入っていく・・・自分は怖くて怖くて後ろを振り返ったら、そこに彼女たちをじっと見ている父親が立っていた〜
というもの。
Aはこの記憶が確かなものなのか、もしかしたら後々聞いた話と記憶を混同しているのではないか・・・と確かめるために北海道のある地へ向かう汽車に乗った。
それが、その路線、その汽車(SL)の最後の日だった。
その汽車の中で、最後だからか魔法のようなことが起こる。
汽車が進むにつれ、時代が逆行するのだ。
Aは自分が知りたいと思っていた場面に遭遇する。
両親の波乱の場面。両親の結婚式、さらにその前、両親の出会いの場面。
Aは両親の結婚、自分の誕生がみんなに祝福されていたことを知り、幸福を感じる。
が、父親は何故か浮かない顔をしている。
若かりし父親と、彼の未来の娘は、会話をする。
父親は、その女が自分の娘だとは知らない。
「自分の父親が戦争で死んだ年と同じ年になった。
なってみると、こんなものか、と。
自分が生まれた頃には父親は戦争に行っていて死んでしまったので、会ったことはない。
なのに、周りの人が"言うことなどが似てる"という。
自分も父親と同じこの年齢の時に死ぬのではないか、と怖くてたまらない。」
怖さのあまり、母親ではない女性と一緒にその恐怖から逃げようとしてしまう。
その行く途中、あるいは、思いとどまって戻ろうとした途中で(←よくわかんない)SLに轢かれて死んでしまった。
その死も、事故なのか、初めから死のうと思っていたのか、わからない。
さらに時はさかのぼる。
若かりし祖母と若かりし祖父。
出兵する祖父。
建前は「国のため・・・」と勇ましく出発する。
祖母も気丈に見送る。
だけど、汽車がでる直前、祖父にある本を手渡す。
「新しい本なの、とても素敵だから最初だけでも読んでみて」と。
その本は「智恵子抄」だった。
「智恵子抄」の出だしは、
いやなんです
あなたの行ってしまうのが
だ。(今手元に本がないので、カナ表記とか違うはず)
それを読んだ祖父は、自分の思いを汽車の座席に智恵子抄の中の文と暗号を使って刻む。
「しにたくないよ」
祖父は汽車が大好きで徴兵される前は汽車を動かしていた。
自分が初めて汽車を動かすとき、祖母も乗せていた。
その汽車に乗って、戦地へと向かって行った。
夫の死後、幼い息子を引き連れて遺骨を引き取りに行く祖母。
遺骨とはいっても骨などない。
祖母はその時、もう2度とSLには乗らないと心に決めた。
祖母の心ははこの時、固く閉ざされていて、車掌(SL)は祖父のメッセージを伝えられなかった。
が、SL最後の日、祖母は乗りに来た。
前回乗った際、車掌が無期限で使える乗車券を渡していたのだ。
SLが座席に刻まれた祖父のメッセージを祖母に教える。
だいぶ時が過ぎて薄れてしまったけれども、しっかりと残っていたそのメッセージ。
「しにたくないよ」
祖父が実は生きていたのかどうか・・・よくわからなかった。
そして、SLを作った技術者とSLの関係を親子にみたてたお話。
最後はまた、公園のSLの場面。
自分の父親を轢いたSLに寄り添い話し掛けるA。
血のつながり・・・。
切っても切れないものなのか。
それに抗い男の子を産もうと決意するA
________________________
う〜ん。自分の書き方が中途半端だなぁ。
端折ってるところ、実際の舞台の話の流れと↑があってないところも多々あり。
めちゃめちゃ面白かった。
祖母が祖父に手渡した本が「智恵子抄」ってわかったとき、「うわぁ・・・・・」って思った。
「智恵子抄」の出だしはあまりにも有名で皆さん知ってると思うけど、私も「智恵子抄」は持ってるのですぐわかった。
とてもシンプルなセットで、役者が車輪になってSLの動きを現したり、椅子を使って踊ったり、それでSLの動きを現したり。
見事。
祖母役の役者さんがすごかったなぁ。
もうねぇ、終わった後、札幌にこんな劇団があるのかと思うとなまら嬉しかったっすよ。
いいもん、見たなぁ。
2週連続、札幌の劇団のお芝居を東京で見れるなんて珍しいよね。
2月中旬くらいに札幌の友達との
「今度清水企画見に行くんだぁ」
「千年王国っていう劇団も今度東京でやるよ。おすすめの劇団!」
こんな会話でこの公演を知った。
そして、「そう言えばよく見に行くブログ主さんも好きって書いてたなぁ」と思って、行くことにしたのだ。
面白かった!
教えてくれた友達にはげしく感謝!
いいねぇ。好き。
________________________
親子3世代の、SLにまつわるお話。
お話は基本的にお話の中での「今」から過去へさかのぼる。
SLに人格(?)があり、SLと車掌が1人2役なのが面白い。
役名をあまり覚えてないので・・・。
最初は公園に静態保存されているSLと主役A(女性)のシーン。
Aは小さいとき、この公園でこのSLで遊んでいた。
AとSLはその晩、幻想の旅に出た。
Aは今、お腹に子供を宿している。
彼女は3歳の頃に父親を亡くしていた。
父親に関する記憶はほとんどなかったが、唯一覚えていたのが
〜幼い自分を抱いた母親が海へどんどん入っていく・・・自分は怖くて怖くて後ろを振り返ったら、そこに彼女たちをじっと見ている父親が立っていた〜
というもの。
Aはこの記憶が確かなものなのか、もしかしたら後々聞いた話と記憶を混同しているのではないか・・・と確かめるために北海道のある地へ向かう汽車に乗った。
それが、その路線、その汽車(SL)の最後の日だった。
その汽車の中で、最後だからか魔法のようなことが起こる。
汽車が進むにつれ、時代が逆行するのだ。
Aは自分が知りたいと思っていた場面に遭遇する。
両親の波乱の場面。両親の結婚式、さらにその前、両親の出会いの場面。
Aは両親の結婚、自分の誕生がみんなに祝福されていたことを知り、幸福を感じる。
が、父親は何故か浮かない顔をしている。
若かりし父親と、彼の未来の娘は、会話をする。
父親は、その女が自分の娘だとは知らない。
「自分の父親が戦争で死んだ年と同じ年になった。
なってみると、こんなものか、と。
自分が生まれた頃には父親は戦争に行っていて死んでしまったので、会ったことはない。
なのに、周りの人が"言うことなどが似てる"という。
自分も父親と同じこの年齢の時に死ぬのではないか、と怖くてたまらない。」
怖さのあまり、母親ではない女性と一緒にその恐怖から逃げようとしてしまう。
その行く途中、あるいは、思いとどまって戻ろうとした途中で(←よくわかんない)SLに轢かれて死んでしまった。
その死も、事故なのか、初めから死のうと思っていたのか、わからない。
さらに時はさかのぼる。
若かりし祖母と若かりし祖父。
出兵する祖父。
建前は「国のため・・・」と勇ましく出発する。
祖母も気丈に見送る。
だけど、汽車がでる直前、祖父にある本を手渡す。
「新しい本なの、とても素敵だから最初だけでも読んでみて」と。
その本は「智恵子抄」だった。
「智恵子抄」の出だしは、
いやなんです
あなたの行ってしまうのが
だ。(今手元に本がないので、カナ表記とか違うはず)
それを読んだ祖父は、自分の思いを汽車の座席に智恵子抄の中の文と暗号を使って刻む。
「しにたくないよ」
祖父は汽車が大好きで徴兵される前は汽車を動かしていた。
自分が初めて汽車を動かすとき、祖母も乗せていた。
その汽車に乗って、戦地へと向かって行った。
夫の死後、幼い息子を引き連れて遺骨を引き取りに行く祖母。
遺骨とはいっても骨などない。
祖母はその時、もう2度とSLには乗らないと心に決めた。
祖母の心ははこの時、固く閉ざされていて、車掌(SL)は祖父のメッセージを伝えられなかった。
が、SL最後の日、祖母は乗りに来た。
前回乗った際、車掌が無期限で使える乗車券を渡していたのだ。
SLが座席に刻まれた祖父のメッセージを祖母に教える。
だいぶ時が過ぎて薄れてしまったけれども、しっかりと残っていたそのメッセージ。
「しにたくないよ」
祖父が実は生きていたのかどうか・・・よくわからなかった。
そして、SLを作った技術者とSLの関係を親子にみたてたお話。
最後はまた、公園のSLの場面。
自分の父親を轢いたSLに寄り添い話し掛けるA。
血のつながり・・・。
切っても切れないものなのか。
それに抗い男の子を産もうと決意するA
________________________
う〜ん。自分の書き方が中途半端だなぁ。
端折ってるところ、実際の舞台の話の流れと↑があってないところも多々あり。
めちゃめちゃ面白かった。
祖母が祖父に手渡した本が「智恵子抄」ってわかったとき、「うわぁ・・・・・」って思った。
「智恵子抄」の出だしはあまりにも有名で皆さん知ってると思うけど、私も「智恵子抄」は持ってるのですぐわかった。
とてもシンプルなセットで、役者が車輪になってSLの動きを現したり、椅子を使って踊ったり、それでSLの動きを現したり。
見事。
祖母役の役者さんがすごかったなぁ。
もうねぇ、終わった後、札幌にこんな劇団があるのかと思うとなまら嬉しかったっすよ。
いいもん、見たなぁ。
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