今日は昼間はお芝居を見に行った。

LDK〜ラストダンスはキッチンで〜
渡辺正行プロデュース
出演:渡辺正行、柴田理恵、他

去年、NACSを見に行って、「あぁやっぱりお芝居も面白いなぁ。またいろいろ見てみようかなぁ」なんて思ってネットでいろいろとお芝居の情報等見ていたんだけど、たくさんある中で妙に気になったのがこれ。
他にも魅力的なのはたっくさんあるのに、これを選んだ。なぜだろう?わかんないけど。

ココをよく見てくださる方の中にはこれからこのお芝居を見る方はたぶん居ないんじゃないかと思いますが、もしも通りすがりの方がいらっしゃったら、以下ネタバレ含みますのでご注意を・・・。

お話の流れ。
話はいくつかの場面から構成され、最後にそれが結びつく。

"場面1"
渡辺正行は芸能関係の事務所の社長、柴田理恵はその事務所に15年くらいいる売れない女優。そして、その事務所の若い社員数名。
この事務所は一時はかなりすごい事務所だったらしいが、今はかなり廃れている。
場所は社長の自宅。
どうやら社長の誕生日パーティーらしい。
パーティーの佳境、王様ゲームのシーンから始まる。
パーティーは盛り上がっていたのに、一人が「帰ります」というと若手は全員ぞろぞろと帰りだす。
残ったのは柴田理恵演じる「緑 紅子」と社長だけ。
紅子は15年もこの事務所にいるのに売れていないせいか社長と会うのは初めてで、社長も紅子のことを何をやってる人なのか何年自分の事務所にいるのか、全く把握していない。
一人残った紅子は甲斐甲斐しくパーティの後片付けや掃除をしだす。
このパーティーがチャイナドレスパーティーだったので、紅子もスリットの深く入った錦鯉のような、ミラーボールのようなチャイナドレスを着ている。
その姿で床掃除をするので足や下着(真っ赤な見せパン 笑)が見え、奥さんと別れ独身の社長は紅子の思惑通りに誘われてしまう・・・。

"場面2"
出演者は渡辺正行演じる教師、柴田理恵演じる女性弁護士、その弁護士の元で自身も弁護士になるために勉強中のアシスタントの3名。
その教師が通勤中の満員電車の中で女子高生に痴漢に間違われて警察に連れて行かれてしまう。
そこで本当はやっていないのに、警察は女子高生の言い分ばかりを聞いて痴漢に間違われた教師の話に全く聞く耳を持たず、「認めたほうが楽だぞ。3万払えばすぐに帰れる」などと自白を強要するようなことを言う。
普通の人ならばそこでもし本当にやっていなくても折れてしまって、やったことにして罰金を払うのかもしれないが、その教師はそこで負けなかった。
そして友人を通じて紹介された弁護士の所に助けを求めに来た。
その女性弁護士は年もソコソコいっていて、豪快な感じで痴漢にはあいそうもない感じである。
そのせい(おかげ)か、普通ならば痴漢に間違われた人の弁護は男性がしそうなものだが、その女性弁護士は引き受ける。
教師のそのときの記憶や、弁護士が事前に警察から入手してきた事件の資料、女子高生の言い分などを検証していく。
途中、「この女子高生の言うことには矛盾がある。実際にやってみて矛盾を明らかにしましょう。私はその準備があるので・・・」と言って弁護士は一旦ステージから居なくなり、教師とアシスタント二人きりになる。
ここでアシスタントの本音が吐露される。
このアシスタントは若くきれいで、どうやら痴漢の被害に自身もあっている様子。
だから、女性弁護士が痴漢の疑いがかけられた人の弁護を引き受けるのが理解できない、という。
先生(弁護士)にはわからないかもしれないが、あなた(教師・被疑者)にはそう思われるような雰囲気がある。その目つきは痴漢をしそうな目つきだ、ともいう。
そんな会話をしているうちに弁護士が部屋に戻ってきた。
なんと、女子高生の格好に着替えている(笑)
いろいろと検証していく。
途中、アシスタントは今度結婚するというとで、その打ち合わせがあるので帰宅した。
アシスタントが帰った後も少し会話をしてから教師も帰ろうとした・・・が、コートに手をかけようとしたその瞬間、「すいませんでした、私、やりました」とこれまでの会話と180度違うことを話し出す。
驚く弁護士。
が、教師がやったのは女子高生に対する、女子高生が述べたような痴漢行為ではなく、その隣にいた女性の手を握る、という行為だった。
「時々、どうしようもなく手を握ってみたくなる。それ以上のことなんて望んでいない。ただ、手を握るだけでいい。それっていけないんでしょうか・・・。」と。
弁護士は痴漢行為に関する法律を述べ、「当てはまるかどうかわからない。検証しましょう」とまた実際にやってみる。
結果、手を握るというのは妙に落ち着くけれども電車の中で見ず知らずの人間に急に握られたら不安になるかも・・・というような結論に。
教師は「弁護を続けるかどうかはお任せします」といい、弁護士はそれに対して「弁護する」ということになり、このシーンは終わり。

"場面3"
これは場面1の続き。
恐らく紅子の狙い通りに、やっちゃったんであろう、と思わせる紅子のバスローブ姿。
二人の会話も急に言葉遣いがくだけている。
紅子は事務所の社長と関係を持ったことで仕事が増える、と思い込んでいたが、社長が「制作費を使い込んで明日までに2000万用意しなくちゃいけない。このマンションも売ったけど金が足りない」と打ち明ける。
一緒に死のう、と社長が言い出す。
社長がこういう方法で死のう、というと紅子は、その死に方はどうでこうで・・・などという。
妙に死に方に詳しい紅子。
「なぜそんなに詳しいのか」と社長。
15年も売れない女優をしてきた紅子は2時間サスペンスドラマの死体役をたくさんやってきたので、死に方に詳しいらしい。
「今まで何百回も死んできたから、もう死にたくない。二人で逃げましょう」という紅子。
二人でミラノに行こう・・・ということになりこのシーンは終わり。
(続く)

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